甲子園の道 夏バージョン          

夏の甲子園への出場をかけた戦いと無念の1日の記録

06年7月30日(日)

準決勝まで勝ち進んで29日は対川之江高校戦
準決勝四校はシード校である、これから熾烈な生き残り戦である
9回裏最後の最後で奇跡を起こす
2アウトからの大逆転


いつもの高松行きのジャンボフェリーの客となる
30日の昼前
缶ビールを買っていて一列車遅れる
松山駅からJRで一駅市坪駅に着く、試合開始直前
プラットホームを下って野球場まで急ぎ足で、半分駆け足状態になるのは常のこと


500円を払ってスタンドを駆け上る
サイレンが鳴り響く

つの人九つの場をしめて ベースボールのはじまらんとす」 子規

1回表、西高の先攻
母校北校のピッチャーはエース西原
例によって立ち上がり悪く先頭打者を四球で出し、ヒットと犠打で1点許す
まぁこの辺りは余裕である
知人を探し2階スタンド下の日陰の場所に席を取る
背中から風が吹き付け気持ちよい
この風が後で祟るとは知らずすごしやすいと喜ぶ

2回裏 4番山本選手 引っ張った打球が
ライナーで伸びる伸びる、 おーこれは行ったぞ 一塁側スタンド総立ちで湧き上がる
「いけーっ それ続け」 昨日の大逆転を見た人はここぞと声を張り上げる

この後、3回、4回と相手側 西高にホームランが飛び出る
ライナー性の打球がレフトスタンドではずむ
レフトへ向けて背に涼しい風がここでは熱く感じさせる

思わず声が出る まだまだこれからや
9点ほど取られても逆転するから大丈夫、
気合入れてしっかり、がっちり守れー

5回表三者凡退の後
その裏 北校の攻撃ツーアウトの後、
内野安打のあと連打で1点挽回、「そうそう野球はツーアウトからじゃ、いけーっ」
残念ながら後続が続かず1点どまり
これが痛かった

ちあぐるボールは高く雲に入てまた落ち来る人の手の中に」 子規


6回表も波乱無く三人で片付けた裏
これまたツーアウト後四球とヒットでチャンスもあえなく三振
うーん 追い込んでいながらもう一本が出ん

ちはずす球キャッチャーの手に在りてベースを人の行きぞわずらふ」子規

7回8回9回
西校に好きにやられて大差の9回裏
昨日の奇跡を信じるスタンドに西校のエース熊代も甲子園を意識して
四球を連発、流石に疲れが見られる
ここぞとばかり おせーっおせーッ
たまらずピッチャー交代させたが打ち崩すことも出来ず
最後のバッター赤宗のショートゴロでゲームセット
残念

しばらくのあいだ、落胆とあきらめとで静まるスタンドから
さざ波のような拍手がおこり、たちまちスタンド全体が大きな渦に包まれる
勝者への賞賛と敗れた母校の選手へのねぎらいとここまでの努力に対して
栄誉と感謝の気持がこもっている。
残念だがよくやった。それ以上に相手は強かった。

球場に響くサイレンが終ったと急きたてる
相手校の校旗をぼんやりと見ながら校歌が流れていく

「夏草や ベースボールの 人遠し」
 子規

おーい おっさん好き勝手に言うなと怒られそうだけど
@相手は四球・ヒットで出塁すると必ずバントで送ってくる 犠打6、犠飛2全て点に絡む
A打ち急いだわけでは無いがあっさりと打ちすぎる
B叩きつけるバッティングで無く飛球が多い
こういう素人の目は案外当たっているかも

試合後のセレモニーもどうでもいい
表彰式が続くグランドを後にして、友達に 「またっ」と言葉少く別れを告げる

「夏茂み ベースボールの 道白し」 子規

この後
市内に戻り道後温泉で汗と悔しさを洗い落とす
  


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