うどん独楽吟
西部地区    7月9日更新 かなくま餅 柳川追加



たのしみは 町並みたずね 路地を行く おもいがけなく うどんありま

柳川 観音寺市    


  

それでなくともうどん屋巡りのバイブルとも言うべき
全店攻略本の地図が小さく感じる昨今
うろ覚えで何度か探して歩いたけど見当たらず
今回は観光協会のお世話になる


あっさりと裁判所裏にたどり着くと
家族連れが数人歩いているのでさりげなく
後をつけるとうどん屋であった

テーブル席は3テーブルとこじんまりしているが、居間に上がり込むとテーブルが2卓ほどある
当然、独り者はテーブルの隅に相席させてもらう

注文のかけうどん小は
細めのうどんに海産物の土地らしく、
板かまぼこ・すまきのかまぼこ・ちくわと3種の練り物が薄く切られ
油揚げとあわせてトッピングされている

いりこの甘めのだしは薄く透き通っている
向いの人はのりと、薄焼き卵のせん切りがのったざるうどんを
つるつると流しこんでいる
細めのうどんがいかにも夏らしく涼やかである

1995年の芦原すなおさんの色紙が飾られている
たたずまいは青春デンデケデケの雰囲気を残す

自転車で走っていると気ままに
あちらの筋こちらの路地と
こんなものみつけたり、大きい楠に感じ入ったり
  



たのしみは遍路が歩く道沿いに 力餅あり うどんもだして

かなくま餅 福田 観音寺市                        


   

観音寺市である
駅前の観川を越えると観光協会がある
100円のレンタサイクルを借りる
やさしい品のよいご婦人が管理している

前回はつるや
このたびはかなくま餅はどうでしょうか
的確に、旨くてボリュームもバランスよく、かつ気持のいいところを
指名 提案してくれる

地図をもらって自転車で走る
なに、しれたこと
財田川を目指して走ればよい

69番観音寺から70番本山寺までの遍路道沿いに
ひときわ目立つモダンなつくりの店舗がある
但し
売るものは外観に似合わず餅とうどんである

ちょうど本日は7月2日半夏生である
讃岐ではうどん、あるいは小麦粉の団子にあんこを練りつけたはげだんご
隣の愛媛では団子
関西では蛸、福井では焼鯖を食べてこれからの夏に備えるとともに
麦の収穫を祝うと同時に植物が根をしっかり生やすことを願うものである。

店内は昼前だけれど日曜日とあって座敷、テーブル席どこも埋まっている
更にうどん玉10玉、20玉の持ち帰りの人、お餅を買う人で賑わっている
セルフの店に慣れてるせいで、ついついカウンターで注文したが
ここはテーブルで注文を聞いてもらえるシステムであった

この店の名物は餅入りうどんと知っていても
ガラスケースの赤飯、稲荷寿司、エビおこわ、餅、天ぷら類の数々を見ていると
おもわず
エビおこわを取ったがこれが正解であった、
モッチリしたごはんとエビの歯応え、塩加減が最高である
おもわずお土産に買ってしまった
  (家人にも大好評であった)
うどんはしっかりとした舌触り、西讃らしくほんのりと甘いだし おいしい
かけうどんとはいえ写真のとおりワカメ、揚げ、薄焼き卵がのっている
白いうどんとのバランスが実にいい
はしを片手にしみじみ見とれる

ちょうどテーブルの前に座った人が
餅入りうどん、あんもち入りうどんを注文したのでどんなものか
しばらく待ったが一つずつ焼いているのか以外に時間がかかるので
次回の楽しみに取っておく


たのしみは うどん街道 又一つ 新しき味もて参入あり

てっちゃん 丸亀市    かってなら飯山町        

飯野山を正面に見上げる街道に 黒と赤のアクセントの
新店である
坂出の郊外の田んぼに囲まれた、メニューに新しいチャレンジをする店として
有名な同名の関係店であるらしい
伝統的にオーソドックスなメニューを固く守るのも大切だし
こんなのどうかと感性を生かして新しく組み立ててみるのもおもしろい

ただし、カウンターの中で注文を聞いてくれる人はおばさんであった

天ぷら類は種類・量ともたくさんある
卵焼きの太いのがある、あたかも蕎麦屋の厚焼き玉子のような
もう少し だしたっぷりでふんわりしていてもいいと思ったが、
これはこれでおいしい

店の壁に映画のポスターが貼ってあった
家族連れが次々と入ってきている、
釜揚げは3分ほど待ってといっている

うどんのだしはいりこの風味の強いもので、
甘味は控えめであるので私の好みである


たのしみは 駅のホームで確かめて 次の電車の来るまで食べる

まんなか 坂出市府中町      

  

JR讃岐府中駅の前
といっても無人の駅で当然駅前商店街なんてものは見当たらない
昼のピークを少し廻った時間、テレビは大河ドラマの再放送中
数人の客ものんびりとうどんをすすっている

新聞を広げて行儀悪くうどんを食す
だしは甘味のかった西讃風か
ねじりちくわの天ぷらと比べてもわかるが 塗の鉢は大きく
しかも麺の量も多い
しっかり食べねば食べ終らない


たのしみは ブームの時も変りなく 自分の味をひたすら守る

つるや 觀音寺市    

春の一日
觀音寺の駅に降り立つ、少し駅舎の中が変っている
駅前を下って観光協会を探して行くとレンタサイクルがある
100円を払って一番かっこいい、スピードが出そうな自転車を借りる
大阪まで乗って帰られくらいかっこいいやつをと言って
係りの人がここが旨くて安いと推薦の店の地図を丁寧に描いて教えてくれる

で、訪ねた店がここ
一般店で注文を取りに来てくれる、ためらわず かけ小
写真でわかるとおり、小とはいえ量は多い
だしは西讃らしく少し甘め
テーブルにさらさらのてんかす、梅干しがとり放題
とはいえ梅干は1個で十分

テーブル席が2列、店のぐるりは座敷席
家族連れでほとんど満席
地元の定番店の証であろう
安定して安心して食べられる
黄金うどんを頼む人が半分くらいいる
覗いてみると釜たまのようであった


たのしみは 席に座りて待てという おでん食べつつ茹であがるまで

はちはち 觀音寺市 駅前   

釜かけという一部の店の裏メニューを売り物にする
茹であがったまま水洗いせずだしをかける
麺の表面のぬるぬる感と噛んだ後に残るこしの強さのバランスが大切
水洗いでしまった麺の感触とは異なる
大半の人が待たされている
麺は茹で時間を早める為か少し細め
かけだしも甘め

店の外観は喜多方ラーメンの面影を残す
觀音寺駅前が整備された為、急に見通しよくなったか
女性二人が懸命に切り盛りしていた
大将はどうしてるんじゃ


たのしみは 田んぼのあぜ道 くねくねと たどればひろがる田園風景

白川 善通寺市

   

製麺所であるならば商品のうどん玉を配達できれば
どんな辺地に立地しようとも、
たとえ電車の線路が見えなくても、バスも通わぬエリアであっても
自転車・バイク・軽四輪が走る道さえあれば十分である。
但し、
食べに来てもらう立場になる、うどん屋を今から開業しようと決意する時
琴南の三島製麺、高松市郊外の谷川製麺・穴吹のようにひなびた立地を
新進気鋭の若者に誰が勧められようか

もここでやっているのだから客が訪ねて行かねばなるまい

道路からすれ違いができない畦道を
  なに恐れることはない通行車両はここへ向かう車だけ
  見晴らしが開けているので遠くからでも対向車はわかる。
田植前の水が入る直前の田んぼを見つつ、
いで(水路)に落ちないよう気をつけながら
駐車場に停める

「穴吹」へのアプローチに似ていたり
戸外のテント下で食べれば「がもう」の景観であったりする

大・中・小の指定された丼を手に
てんぷらは藤原屋と大きく明記されており、げそ天をきるためにまな板・包丁が置かれている。

だしは濃い口醤油の勝った少し濃い色で 西にありがちな甘さは感じない
押し付けがましいしつこさはない
うどんは手打ちらしく少しねじれがみられ、不ぞろいであったのは
最後の玉取りであったせいかも知れない

外のテントに出て
どこかの学校(会社)の食堂でもらってきたような
椅子付きのテーブルに腰掛け山を見ながら
梅雨入りの一日
風を気持ちよく感じつつ  のんびりとしたうどんでした


たのしみは 坂出市民のスタンダード この場所にあり この人により

上原製麺所 坂出市室町  

   

指して、地図を確かめて、目印を頭に叩き込んで向わずして発見は無理
路地を入って店?の前に立ったとしても、
普通の人であればガラス戸を開けるにはためらいがあるだろう
丁度せいろを抱えたおじさんがバイクにまたがり配達に向う
10時半ごろだけど、
「もう食べられますか」とたずねると「ハイどうぞ」と
このひと言が背中を押してくれる

土間の奥の機械設備のところで三人が
うどんを茹で、あらって玉取りしている
一玉を温めてと頼むと、おわんで計って温めて丼へ入れだしをかけてくれる
ねぎとてんかすは自分で載せて100円払って
隅のテーブルでいただく
この日は早朝より金毘羅詣でをした後だったので一気にすすりあげる

食べている途中で配達の人が再びせいろを持って配達に出かける
本日も盛況のもよう
坂出の人々はいろんな店で、さまざまな催し物の時にここのうどんを食べてきたのであろう


たのしみは看板娘がいるかぎり おもわずおかわり頼みたくあり

兵郷 坂出市寿町

   

坂出の旧市内、国道拡張が進んでいる
この辺りに車を止めて探そうかとUターンして停めたところで看板発見
狭い路地に停まっている軽四は荷台に粉の袋が敷いてある   配達用だな

さて店であるがどこからがこの店の敷地か
路地にいろいろ飛び出している
丼の入った箱、洗い物用の流し台
一玉、二玉と丼で区別されている
一玉用の丼をもって店内に入れど  うどんが無い
建物の隣から看板娘が笑いつつこっち、こっちと声をかけてくれる

大釜が湯気をあげている
温めた麺と引き換えに120円也支払い
再び壁を隔てた隣へ帰り、だしをかける
やっぱり表のオープンカフェというか、テラスと言うか、通路というか
ベンチに腰掛けてのんびりといただく
だしはおいしくほとんど飲み尽くしてしまう

平日のお昼時とあって働く人が次々と訪れてくる


たのしみは 50年一筋にうどんを打ったとさりげなく語る

堂尾 坂出市白金町

   

月曜日の12時30頃
表でまず写真を撮っていると、どこで見てか、おばぁさんが「何でしょうか」と
店内から出てくる

うどんをと言うと、せつなそうにもう売り切れでおしまいといわれる
カウンターの上に天ぷらが2個、長いのと丸っこいのと
今日は早々と終ってしまって申し訳ないねといいつつ
まぁ、お話でもといいつつお茶を入れてくれる

50年うどんを打ってきた
息子が赤ちゃんの頃背負ってうどんを踏み、また孫も背負ってうどんを打った
ご主人が亡くなって以後ずぅーっトやってきたが
大事に使ってきた練り機が壊れたけど後々のことを思うと新しくもできず
『細々と長ーく続けようと思っています』
他の機械も古びてきたが
私も後4年はがんばれると思うといいつつ本当にしっかりした
おばさんでした(おばぁなんて失礼)

で写真のちくわとれんこんの天ぷら
おいしくいただきました(れんこんがまたシャキッとモチィッと旨い)
せっかく来てくれたのに申し訳ないと代金を受取りません
この人が80歳現役のうどん職人

                      
次回はうどんをいただきます


たのしみは卸をすなるうどん屋の台所にて稲荷すし食う

三島製麺所 坂出市高屋町          


   

坂出市といっても五色台のふもと
色づいた畑のみかんが小春日和のおだやかな、陽の光に輝いている。
集落に入れば行き交う車も少ない
塩釜神社
ひょっとするとこの辺りが昔の海岸線であったか、塩田につきものの塩釜神社
隣には大正時代風の洋館
その前の薬局と屋根を一つにしたところに製麺所がある


のんびりした昼下がり

こんにちわと中へ入るとうどん玉を入れるせいろが見える

食べるなら奥へどうぞといわれて入ったところがこの家の台所
窓際に流し台・ガスレンジがあり
左側は居間らしい
テーブルにはすし桶があり、ちらしずしが少しだけあるのがうまそうに見える
レンジに小鍋をかけてだしを温めながら

おばさんが更に奥の部屋へ行く
ここが製麺場所であり、湯がき釜で温めた麺に、かまぼこ・ちくわが載り
先ほどのだしがかけられて

かけうどんの出来上がり

稲荷すしがおいしそうなので頼むと
3個入りだったが
1個しか食べられそうにないというとかまわないよと
するすると腹に収まるうどんでした


何でもありの雑貨屋ぜんとした、田舎の、それと知らねば入れぬお店でした
とはいえ気のいいおばちゃんでした


たのしみは 黄金に輝く夢2000 麦の穂揺らす風を見る時

がもう 坂出市加茂町



風景抜群
特に麦秋の頃、目の前の田んぼが色づいている
大釜からすくい取られた麺の入った丼片手に立ち食いするのは
街ではやりのオープンカフェよりもすがすがしい

清少納言は言いました
春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて

されどここは
夏は早朝、稲の葉先に水滴が光っているころ
朝日を浴びながら冷たいうどんを食べた日にゃ、
日本経済再生のため全力投入しよう、不良債権なんのその
今日一日一生懸命働こうと思う

はたまた満足してもう一度寝てしまうか 

人生は短い、されどうどんは長い(なんのこっちゃ)


たのしみは 年期の入りし大釜が 食べる人々みななごませる

山下うどん 坂出市加茂町

高松市側から堤防を下ったほうがわかりやすい
がもうで食べた後11号線を横切り川まで出て
坂出方面からから来ると案外素通りすることが多い。
店内は何となく雑然とした雰囲気だけどこれとて
製麺所のたたずまい、田舎のおもむきともみればこの店で食べるうどんのように
優しさを感じる。

  
綾川の下流
一番下流の水車場であったと言われている
それを証明する大きな石うすが敷地内に石灯篭みたいに置かれていたり、石垣に組み込まれている。

ここも近くに酒蔵がある
それらしき煙突のある風景はなつかしい
綾千鳥というブランドで
綾川の上流の綾菊、それと下流の綾千鳥

やはり原材料としての水が良かったからか
あるいは秋には米がとれて、春には小麦が色づいて
それぞれ酒作りの精米に、はたまた小麦の製粉に不可欠の水車の動力源としての水の力

川がつなぐ当時としては先端技術の食品工業だったのではないか
更に
酒屋の隣が醤油の醸造場ときては今はやりのバイオのサイエンスバレー


たのしみは 機械の中を流れ来る 麺を見ながら 温玉つぶす 

日の出製麺 坂出市

    

別府氏推薦により14年より訪問開始
玉買い、お土産買い、それに食べる人が渾然と交じり合い
不慣れな初心者はおろおろとしたなかで
それでいて殺気立つ気配もないのは
店員さん(若いお姉さん)が気を配っているのでほったらかしにされることもなく

何となく注文し何となく運ばれてきたうどんに
秘伝「ねぎバサミ」でねぎきり開始
(ラップに包んだねぎを1本引き抜いてから切るのが正解かな? 今まで束のまま切っていた気がする。)

初めての時、天ぷら好きの家人は
テーブル上のパック入りのちくわ天は、
隣のお客さんがスーパーで買ってきたのかと勘違いするほどで
とっていいやら悪いやら
結局は何の遠慮もなくとるのであるが
このところ芋の天ぷらも登場している

丼と小さなお盆が小粋である
お土産のうどんも豊富である

14年阿倍野近鉄の実演販売で大阪市民に讃岐うどんを再認識させた

大きな声ではいえないがこっそり車を南へ50メートルのコープの駐車場へ入れるときもある
勿論何かお買い物をすればいいのであるが

私の家族が讃岐から大阪へ帰るのは日曜日なので昼食はここに決めている。
15年の夏も同様で家長は小+温泉たまご、家児は二玉+小+ちくわ天)×2人
大蔵大臣は小+ちくわ天+あげで総額 
お安い  おっと温卵代50円未払いで食い逃げ寸前でした

その後常にでる話題
「今回のうどん屋巡りで人さんにお勧めするならどこ?」 異口同音に日の出! 


18年8月 お盆の1日
開店にあわせてJRの高架をくぐる
道路の拡張工事も進み東側の駐車場に止めるべく探すが満車
えらいことになっている
店舗前に日除けのテントが張られて並ぶ大行列を見て退散
日除けに、椅子に、近所に気兼ねもいるし、たいへんやなぁー

翌日早めに出かける
11時前だったので店横の駐車場に一台空きができ
停めることが出来たが4張りのテント外
だが、事前に注文を聞いてくれるのと、
食べ終えた人と同人数の呼び込みをしてくれるので丸椅子の列は進む
三重県から来た二人と
うだうだしゃべる間にも席が前へ前へと進む

席に着くと同時に注文品が運ばれてくる
今日の粉は夢2000とか、冷たい麺に温泉卵をのっけてかみしめる
機械で切った正方形の断面、いわゆる角の立った麺が口あたりがよい
というのが家人の評価が高い一因である
本日は二人で300円

ご主人とよく似た子供がてきぱき働いている
お運びをしたり、行列の様子を見て倉庫からベンチを出したり
忙しい時は家族全員が働く、これが家業であり、味の承継である
大繁盛を喜ぶ一方でほのぼのしたのである

18年6月
夫婦で列に並ぶ
今日はことに列が長く伸びている
前の道路が拡張中で変則的に付け替えられている

例によって冷たい麺に温泉卵を乗っけてつるつるいただく
いつもながらビュシーとした麺でのむ楽しみ、噛む味わいが心地よい
肉うどんの具100円を頼む、小皿に甘辛く煮付けられた牛肉がうまい
家人は食べ終わった後で
別のテーブルに竹の子の天ぷらがあったと悔しがっていた
温かいだしがおいしい、どこよりうまいという

先週阿倍野近鉄でのグルメフェア−に出向いた時
料亭「二蝶」味の付けだしをいただいた
付けだしとしては、だしの旨みの利いた色の薄い上品な味と思ったが
店で使っているだしもそれに勝るとも劣らず爽やかな味である

家で待つ子供にお土産2袋を合わせてT玉+2玉他で締めて
千円札一枚でおつりが来る
食べて満足、勘定して大満足
前日と打って変わり梅雨の晴れ間が覗いてきて気持ちよく大阪へ帰る

17年9月
列に並んでいると三好さんが声をかけてくる
別府氏も間も無く来る予定とか
しばし店に入るまでうどん食いのありさまの情報確認、自衛隊のうどんを食べたらしい
順番がきたので、「ではお先に」

冷たい小に温泉卵
てんかすの油の旨みと冷たいだしとの取り合わせがいい
温かいだしも少しのんでみる
大阪の人は、うどんをおかずにご飯を食べると不思議そうに言われるが
ご飯と汁物代わりのうどんであるので、
ご飯とうどんという組み合わせがあたり前であるが
この店のだしも同様に吸い物という捉えかたで飲み干してしまう、うまさがある

16年3月
本日も家族四人で2玉+2玉+3玉+3玉+ちくわ天4+温泉たまごで1250円のお勘定
安い
その他お土産の発送を頼んだり、持ち帰りを選んだり
ご主人とひとしきりよもやま話をして
車を走らせていて「あーっ、釜玉のたまご代を払い忘れていた」今回は食い逃げです
次週払いに行きます
ごめん


たのしみは 家族よったりたらい囲み 競ってうどんすすりこむなり

長田in香の香 善通寺市金蔵寺町

新規オープンして一度のぞいた
このときは暑い時であったので奥の中庭で食べるにはちょっと辛い
いい季節にはオープンエアのパティオでいただく讃岐パスタといってもいいほどの
フレッシュな店のたたづまい

しょうがはもう準備よし、だしにねぎもチャンと入っている
待つことしばし  ○○番さんとコールがかかる
味のほどは慣れ親しんだあの長田の釜揚げ、冷やし
われがちにつるつる、ずるずる、うちゃうちゃいただく
家族といえど食べ物を前にして敵に後ろを見せてなるものか
息もつかず一箸、二箸、三箸 おいおいゆっくりシーや

あんまりあせるとねぎがのどにつっかえるぞ
ほれみたことか
息もつかずにたらいが空いてしまった、ごちそうさん

天ぷら好きの家人は天ぷらがないのが不満
といはいながら遠慮はない

本日のご注文は釜揚げたらい小(6玉)ひやし特大(4玉)
席に着くや早くも出し入れを抱え、ねぎを入れ飲みはじめている
落ち着け
今回もあっという間に戦線終了


たのしみは きっちり茹でて直残す こしの強さよ のどごしのよさ

山下うどん 善通寺市与北町

 

麺の固さで評判の高い店である
固いだけならゆでが足りなければ固いけどそれではうどんといえず
のど越しのふうわり感はでてこない
やはりわざがあるのでしょう
うどんはすすりこむという表現があるがここはしっかり噛んでみよう
小麦の味があるいは旨みが云々については私はよくわからないが
そのままのぶっかけもレモンのひと絞りでひとしおおいしい

行列であってもグループはそれなりにまとまった席を確保してくれる
但し後ろのおひとり様が先に席にありつくことにもなる
並んでいる時はみんな何を食べているか眺め回してうまそうなものを見つけよう

だしの入っている大きな徳利がいい雰囲気をかもしている
「長田」といい「わらや」といいおもわずこっそりカバンに潜り込んだりはしない
第一皆が見てるぞ


たのしみは 新しき人わざ高め 気鋭の感性 すごいもの出す

橙屋 詫間町

 

ここも別府旅人の熱き推薦にて訪れる(こればっかり)
9時半頃に下見した後
近くの詫間町図書館で時間調整
10時に行くも暖簾が出ていないので
「早すぎるかな」
「どうぞ中で待っていてください」

東京からきたというグループが橙屋の由来を聞いたりしている、
朝一番、釜一番の
うどんを待つ
若い主人(さぬきで一番若い人と違うかと言って置く)は次の麺を打っている
麺棒にくるくる巻いてローラーに圧着させて延ばす
そうこうしているうちに注文のうどんが運ばれてくる。

どうもお待たせしましたといわれるが
うどんの茹で上がりを待つのは全然問題なし
こしとのど越しとつややかさがすばらしいうどんでした
宇宙は理解できなかったけど

  

少し細めの切りで丼に盛られた麺の姿が流れているようで美しい
だしを殆ど残さずのみつくすほどスッキリした味である
15年5月に寄った時はうどん巡礼が2組例のMAPに収印していた

近所に新店ができていた
競争こそイノベーションのみなもと、切磋琢磨
ここは詫間


たのしみは 粉に挽きたる小麦粒 うどんにかえて 食べる人見る

味でこい 仲多度郡多度津町

 
 
店内にうどん選手権のチャンピオンの小切手がある
この時は2時前だったので間に合うかと少しあせりながら車を走らせたので
市内で早めに曲がったりして行ったり来たりの末たどり着く
店内に営業時間延長の張り紙があってヤレヤレとしたところで客はわれわれ一組だけ
厨房では若い人に麺打ちの指導をしている様子
おばちゃん店員さんは愛想よかったです

多度津はなかなか見どころ豊かな町である
鉄道の町、予讃線、土讃線(今はこう呼ばないのかな)の分岐駅

40年ほど昔の大昔
私が小学生の修学旅行の時、ここにあった国鉄の工場で蒸気機関車の解体修理をしているのを見たことがある。
そののち善通寺をお参りしてその後
琴平参宮鉄道で琴平まで行き金毘羅へお参りした
参道で当時珍しいテレビで南海の杉浦が日本シリーズで巨人相手に投げているのを見た
(おいおいおっさん、そんなこと誰も知らんがな)


たのしみは 讃岐目指して押し寄せる 客の大群 さりげなく迎え

彦江製麺所 坂出市横津町

    

高松の中北、坂出の彦江  共通点は「路上駐車やれるもんならやってみろ」
住宅地の中で昔からやっており、今の車で遠方から来る人を想定していない。
といいつつ駐車場を確保しなければ周辺の皆さんにご迷惑をかけるという悩みを抱えている。
民家の裏や玄関を覗きながら住宅地をぞろぞろ
ブロック塀を曲がったところが今回の天守閣
伝説的にのれんがかかっていないので行列がなければ、勇気とあつかましさを持ち合わせはない人はもじもじと立っていなさい。

中に入ると中西みたいに玉数に応じて丼をゲットする。
ゆがいてごしごし洗われて気合の入った、
腰の据わった麺を貰ったならテボで温めるなり、冷たいだしをかけるなり、
たまたま前の人がテボを使わなければ以後の大行列の人々は右へ習えとばかり、ぬくめることをできないまま、ひやあつばっかりになる。

数ある天ぷらの中で高野豆腐の天ぷらを載せてみる。甘く炊かれた高野豆腐が当然ながら
豆腐天でもなければ、厚揚げでもない、味を含んだ一味違う食感がおいしい
店内やら裏口やら、暑い時は日影を求めてオープンエアのベンチでいただく

幾多の人が押し寄せようとも、いつも変わらぬものを出すことで、
おごることなく、自分の物にゆるぎない自信を示す
こういう店は大事にするべし


たのしみは 朝早くから 麺打ちて あるじゆったり 新聞読みおり

辻製麺所 仲多度郡多度津町

  

早朝の電車で多度津駅に着く。
犬を連れて散歩する人、ウォーキングに励む人に混じって歩く
86型の蒸気機関車を横目に見ながら多度津工業高校の裏手を行くと、
のれんが強風にひらめいている。

製麺機は奥の座敷の上、食べるところは土間のテーブル
年配のご主人に「かけ小と注文すると、しつらえた丼にダンボールの箱から何か引っ張り出して載せてくれる。7時のニュースを見ながらズズーッとおいしくいただく。
半割にしたちくわがシコシコと旨い。(宇賀かまぼこ製か?) うどん? 美味い。

台風14号で」風力発電の塔が倒れた宮古島のニュースを見ながら、
昔の台風ではちょくちょく屋根の瓦が飛んだ話をする。
そうだった、昔は台風一過の泥水であふれそうな川、風になぎ倒された木々、落ち葉や屋根瓦や、ごみ箱が転がっている常ならぬ光景に興奮した昔の日々を思い出す。
風はまだ強く吹きつけている。

この後、丘の上の桃稜公園へ登り 「一太郎やーい」の銅像を見る
坂の途中に猿を飼っているおりがあるのは昔ながらの公園の風情。


 たのしみは 黄金にかおる 大鍋を ひしゃくかき混ぜ だしすくうとき

宮川製麺所 善通寺市

   

入り口横にホーコク製粉の「チャンピオン」ブランドの粉袋が山積みされている。
製麺所である。
ズイズイと奥まで進んで丼を持つと同時に玉数が決まる。
できたてのうどんを入れてもらったら
二歩後退、大きな鍋のだしをひしゃくですくう(お玉とかレードルでないところがいい)
当然ながら底からかき乱されたいりこがどっさり入る

ねぎ、天ぷら類を載せたら窓際なり、中央のテーブルなりお好みの場所を占拠する。
ずずーっと一口いりこたっぷりのだしをいただく、濃い風味が鼻を刺激する。

細めにきられた麺はしっかりと歯応えを返して来る。
おいしい
しこしこしたちくわの天ぷらもいいが、いりこをかじるたびに味を濃く感じる。

遠方から来た人、地元のおっちゃん、ご近所のおじいさんが何気なく訪れてうどんを食べていく。
配達なのか軽四輪が出入り頻繁。


たのしみは お寺参りのお遍路も 一休みした 店のありさま

日の出 善通寺市

    

かって軍隊(今自衛隊)・善通寺参りで賑わったであろう街も
JRの駅も鳩害で薄汚れ、駅前が工事中で9月半ばとはいえ熱波に白っぽく輝いている。
商店街もシャッターを降ろして眠りに入っている。
歩く人もまばらである。

乃木希典が連隊長であったとか。
指揮官としては、ただ突撃を命じて旅順203高地の戦いで無駄死にさせたと評判悪いが、
一方、花のお江戸の乃木坂といえば、私しゃ行ったことないけどおしゃれポク響く。
残念ながら今の善通寺市は静まっている、
唯一、うどん講座の大学や、野球に強い高校が
若さを注入している。

そんな歴史の街で穏やかに店を続けている。
うどんはこしがあるとか、だしにこだわっているとか今風の評価は無用である。
あめ色に輝く拭き込まれたテーブル、ベンチのような長いす、ついたて等の店内のたたずまい、年配のご夫婦が静かに店を続けている。
そんな町の食堂の風情がこの店の味つけである。
町内の人がふらりと立ち寄る、そんな感覚で旅人も座ってみるべし。


たのしみは 昭和史語る町並みの にぎわい去りて さびしさ残る

長兵衛 仁尾町

  
街のうどん屋である
入り口を入ると土間の中央にテーブルが一卓、横に座敷があるが食べる場というよりも週刊誌やマンガが散乱している。

昼前とはいえ本日一番の客らしく「食べられますか」という問いにかまどに火が入る音がする。
出てきたものは緑のねぎとかまぼこのピンク、小さなあげのきつね色、うどんの白、薄い色の出汁の色合いが絶妙である。

隅の一角に酒徳利が並んでいる
一昔前の細い二合入りの背の高いとっくりで、鶴亀・松竹梅が金や銀の色使いもめでたく
描かれたものであろう
これで昼酒でもいっぱいやっていると、それこそ
浦島太郎になりそう

仁尾は古い歴史を感じさせるいい町ですね、ということから
おばさんと長話をしている内に、一度に町内事情に詳しく成る

仁尾の町並については別に書くことがたくさんあるので
ここでは香川県内でよく見かける「仁尾酢」の看板の酢のメーカーがここにあるとだけ書いておく。


たのしみは 親がまもりし店を継ぎ 親子仲よく店守りたり

えびすや 仁尾町

  

えべっさんは海の向こうから到来した渡来人である、海の神である。そのあかしが鯛を抱えた姿である。
えびすやと言う名前からして海岸沿いであろうと見当つけて探せば
仁尾の町の端っこ、橋のたもとにある。
昔の河口である。

開店時刻より少し早かったのでのれんが出ていなかった。
横の入り口から覗くと巻きすしやら、いなりやら準備整っているので、出直すことにする

昼時にはご近所で働く常連さんが次々と入って来る。
ラーメンが売り物かお客さんの注文はラーメンが多い。

少し塩気の勝った麺とだし
あげとかまぼことねぎのいろあいも美しい。
押付がましさのないうどんで、おいしい
ここも地元に根付くうどん屋である。


たのしみは うどん作りに熱意もつ主人と交わす語らいの午後 

百こ萬 丸亀市

   

なんとも趣のある私好みの小店の集まった村「丸亀木沢村」の一角にある。
村の入り口は骨董屋というか古道具屋といおうか、店といおうか、ガラクタ置き場というか、村の溜まり場で(だんだんイメージ的には悪くなるが)おだやかな日差しを浴びながら 
おっさん、おばちゃんが立ち話ししている

ここは 大阪本町の「げんき家」といううどん屋へ麺を供給しているところである。したがって
私としては本家を訪ねて食べ比べをしようという目的があった。
当然大阪で常に食べるかけを頼む、閉店時間が近いからか作り置きの麺は「柔らか系かとすると、大阪と大差ない」と思った。
メニューに「しこぶっかけ」なるものがあり、注文すると5分待ってと言われ、釜にいれてゆがき始める。並ぶことはきらいでも、席に着いて茹で上がりを待つのはノープロブレム、むしろ歓迎する。
席まで持ってきてくれた丼の中に、見た目も美しい細麺がだしを従え、ねぎ、てんかす、かにかまぼこ、レモンをのせて彩りよくつやつやしている。

これはうまかったです
ひやむぎより少し太いがしっかりした、こしとのど越しのよさ、今までにない食感に驚く
大阪へだしている?という一言から、大阪の状況やらひとしきり話がはずむ


たのしみは 店名を見た人の内 うどん屋なりと読むひと何人

秋桜 丸亀市

  

百こ萬から自転車で綾南町を目指す
秋の夕暮れは長い影を引きずって太陽との競争である。

どこかの新店情報でみた気がしたので通り過ぎた後、引き返す。
通行量の多い府中・善通寺線は本当に車が途切れず信号のバランスも悪くなかなか渡れない
店内のインテリアは女性が切り盛りしているだけあって、どこか優しさが漂う
カウンターでだしをはった太目の麺の入った丼を貰って以後、トッピングから返却までがセルフである。
メニューを見ていると夜は居酒屋モード

山口百恵が秋桜を歌ってから10数年余り
そこから店名になったのか?


たのしみは 常に見ながら機会なく 初めてはいる 新規開拓 

丸亀市

秋桜を出て土器川を渡る。
有名な(といっても 一部うどん関係のひとだけ)岩崎タクシーの東に造酒屋がある。
  
社名は歴史を思わせる「松永酒造合名会社」
現在も醸しているか・・・
その東側の店舗の集合の中にある。
午後4時前
時間が遅いので片付けモードに入っている。
厨房横に麺切り機の乗った麺打ち台がある。

海苔のかかったかけは珍しい、てんかすは小粒で軽いさらさらタイプ
手打ちの雰囲気の漂う不揃いの麺、
太いものはこしを主張し、細いものはつるつるとすべっていく

この後再び綾南町を目指して自転車を急がすが、途中の坂道に恐れて、
飯山の「木村」の手前から綾歌の「前場」へ向い、連休中でツアー客がまだまだやってくる中、粉を2種類買い込む。


たのしみは 地元の人に愛されて 客が増えれば 店も応えリ

麺や  丸亀市田村町

  

ユニクロ・靴屋等の商業施設の集積の一角にある
道路向こう側のホームセンター西村ジョイは、かって商談を重ねたところだが
当時と変わって新しい道路が1本通って商業施設の集中地区に成っている

昼前だが入り口入ったところから行列している、といってもこれくらいの行列は普通
列の進行は遅く、席は空いている
麺を手渡すところがやや停滞の原因

本日は3軒行くぞの掛け声で、ご注文は小に落ち着く
ざるうどんの麺は見たとおりつやつやと光っている
するするとのどを通って行く

次つぎと客が押し寄せてくるだけの味と値段のお店
営業時間は朝6時からとか、朝の早いうちはかけ小100円のサービスも


たのしみは うどん食うには歯はいらぬ のどを過ぎ行く味を確かめ

中村   j丸亀市土器町 

   

さぬきうどんといえば太く固めのこしの強さが特徴であるが
ここは別物である

店に入ったところで大将が麺を打っている
捏ねて寝かした玉は見た目も柔らかそうである
見ているうちに麺棒に巻かれた生地が伸ばされて行く
打ち粉を多量に振った後は麺切り台でどんどん音をたてて切られる
台の上の竹棒にすだれのようにかけられ、丁寧にはけで打ち粉を拭き落とす
竹棒にぶら下がった麺線はおのれの重さでまっすぐに姿勢を正す

釜玉の注文には卵を割りいれた丼に釜から掬い上げたうどんを入れる
数人分まとめてとるのでその間冷たい系の客はおあずけ
店の人がだんどりを細かく説明してくれる

さて
ひやあつである
一度水で締めた麺に熱いだしをかける
細めで見た目にも柔らかく透き通っている
どんぶりの中で隙間無く流れるようにそろっている

ずるずると長いままのどに流しこむ
噛もうという気を起こさせぬ
柔らかいがただ柔いのではない、噛めばそれ也に存在感を主張する
大をあっという間に食べ終えてしまう

これもさぬきのうどんである


たのしみは 太麺の大 あたためて たっぷりてんかす どっさりとねぎ

讃岐製麺所 丸亀市中府町         

 

或る日の昼食時、家族を乗せて目印のスーパーから入り込んで探したことがあった
結局住宅街というか、旧市街というか狭い町中をうろうろと行きつ戻りつした挙句
「次の店行こう」と出直し宣言をし上記の中村へ向ってしまった。

本日は一人でゆっくり落ち着いて
まず、
グランの駐車場に仮置し、かちにて探検開始

あっさり琴平参宮鉄道の本社を見つけたと思うと同時に「うどん」ののぼり発見
なんとあっさり見つかった
店頭に夏のセーラー服をまとった女子高校生がたむろしている

ここは太麺、細麺二種類の麺が売り物である。
このごろ細めの麺が多いとお嘆げきの皆様にお勧めです

「太麺の大 あたためて」ときっぱり発注すると、
優しげな女将が大きいざるに打ち上げた麺を無造作に丼に入れて、
量の確認後温めて渡してくれる
かまどに乗った大きな釜も存在感を発揮する。

太麺と箸と比べるとわかるように
実に口の中でグワグワする
噛んで呑みこみまた噛んで、小麦粉を味あう

店内の壁に貼られた高校野球の応援ポスターの女子高校生を眸めつつ
あるいは表のよしずの下でたむろする女子高生を気にしつつ
穏やかな昼下がりが過ぎていく
梅雨とは思えぬ夏の日差し


たのしみは あるじのこころ ありがたく えんりょのことば わすれて肉盛る

一屋 丸亀市三条町


   

大きい駐車場、多数のテーブル席
家族連れが大勢つめかけている大型セルフのうどん店

アメリカのBSE対策の遅れの影響か
名物の肉載せ放題が、小皿に山盛りに変わっている

三人に一人は肉を取っている様子で、愚息に「皿に盛ったら押さえつけねば」と小声
天ぷら大好きの家人も満足の天ぷら類の豊富さ
野菜かき揚げにはカボチャのサイコロ切りが

少ししよっぱい太目の麺、しっかり 味のついたかけだし
このところ、製麺所系、釜揚げ系の店ばかり廻っていたので
久しぶりにあたたかいかけうどんを食べた満足感


たのしみは すじ肉うどんが 名物と 新しき客 ほとんど頼む

こうめ 丸亀市      


 

この数年、讃岐うどんブームと喧伝されて技術を蓄えて新しく開業する人が多い
遠方から来る人にターゲットをおけば集中に対処する為の
駐車場であるとか、人手等整備する必要がある。
投資があればそれに見合うインカムが求められ、おのずから価格に転嫁される

さりとて、大多数の平日に売上確保するには
歩いて見えるご近所の人々の支持、路駐しても許容される程度の混雑度が必要で
そのためには日常食としてのうどんの中に
一品、特徴のあるメニュー
この店のすじ肉の載ったうどんがそれである。
県外客が3組ほど続いてきたが皆が皆発注していたことから
評判の程がうかがえる。

本日はかけ一玉、ねぎとてんかすを乗せていただきます
やや甘めの出しかげん
しっかり存在感のある麺 

卵のベーコン巻きフライを食べた愚息は2重丸でした

大通りを西から東進して来て左折で小道に入るには相当ハンドルワークを求められる


たのしみは 学生の街 道行けば 行き交う人は 会話にぎやか

こがね製麺所 善通寺市                

      

お寺の善通寺、自衛隊の善通寺
歴史をとどめるしっとりとした街の一方で高校が女子高校もあわせて4校 
大学は弘法大師のお膝元にどうしてキリスト系の四国学院大学があるのか

その一方で何とかせいよJR四国、善通寺駅のゴミっぽい雰囲気
はとの糞公害にご注意という前に「始末せんかい」
おっと食べる話だから

駅前通を美術館・図書館・大学と向う途中
女子高生が駅へ向って帰ってくる、どこと無く若やぐ

3時過ぎのうどん屋は
昼の喧騒を忘れてけだるさの一方、昼飯を食べ遅れた人て゜ざわめく
注文を聞いてくれたのは若いお姉さん
勘定してから番号札を貰う

壁に貼られたコンサート情報、ラックに収まる雑誌の数々を見る限り若い人のセンス

茹で上がりまでしばし待てのうどんはやがて厨房から番号がよぱれる
少し甘めのだしがかかっている。


たのしみは 人目くらます たたずまい されどうどん屋 味で勝負

岸井 善通寺市  


   

ひげづらのお兄い、やさしそうなおバァ
不揃いの麺、醤油が入っているのかと疑いたいほど薄い色のだし
ビニールの屋根、覆い隠すすだれ
長いちっか天、丸い蛸ボール
昼間は明るいが、雨が降ってる時は薄暗く思える照明

善通寺の駅北側の踏み切りを走って渡って(歩いてもいいけど)広い通りを歩くこと数分
のぼりが空き地で揺れている
事前知識があればためらうこと無く入れるが
行きずりにうどんののぼりを見て急遽立ち寄りを思いついた人には衝撃度+10

ちっか天がおいしかったので、
持ち帰りにもう一本、蛸ボール、しゅんぎくのてんぷらが今宵のビールの友




うどん独楽吟へ戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送